アーセナル15-16シーズン選手総評・S
11番 メスト・エジル 評価・S シーズンMVP
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
FAカップ 1 0 1 1
チャンピオンズリーグ 8 2 0 2
プレミアリーグ 35 6 19 4
リーグ戦
合計 35試合出場(3045分間) 6 ゴール
出場試合勝率 54.3% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 54.3% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.89 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.89 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 67%
総チャンス数 144(リーグトップ プレミアレコード)
平均パス成功率 87%
タックル成功率 33% 27/83
空中戦勝率 12% 2/17
まあね、やっぱね、そりゃね、シーズンMVPはこの人ですよ。
静かな暗殺者、創造と破壊の神、メスト・エジル。
リーグ戦19試合で早くも16アシストをマーク。アンリの持ってるプレミア最多アシスト20を越えそうだったんだけども、中盤戦以降に失速。最終的には19アシストでプレミアの記録第2位に。だけどチャンスクリエイト数は144でプレミアリーグ記録樹立。これはすごい。多分、エジル以外の選手には抜けない数字になると思う。
それもそのはず。この人ひとりで一試合に7.8本のチャンス作るんだから。
エジルは攻撃アイデア、引き出しがかなり多彩で、出せるボールの質も豊富で、あの手この手で敵を崩しに掛かる。一辺倒なトライ、チャレンジを繰り返す事はまず無い。
元々アイデア豊富だったんだろうけど、1年目はあまりうまくいかなかった。プレミアのハードコンタクトに慣れてなかった事が一つ大きな原因にあるだろう。エジルは寄せられて潰されるシーンが多かった。しかし前季に(肉体の)ビルドアップを行った事で、寄せられても体負けしない肉体を作り、ボールキープ力をかなり向上させた。また相手のプレッシャーのいなし方も一段うまくなった。これが下地になって、より攻撃アイデアが顕在化したように思う。事実、潰される事も、ボールを奪われる事も少なくなった。
そんなエジルのリーグ19アシストをどうぞ
いやホント色んなパス出せますよね彼w
19アシスト、144チャンスクリエイトもすごいんだけど、
彼の場合プレアシスト(アシストの一手前のパス)もすごく良いんですよね。
アシスト減少した時期も、チャンスは作ってたし、プレアシストももちろんあった。
不調だった時期もなかった訳じゃないが、総体的に見ればやはり、かなり良い出来のシーズンだったなと。これはエジルにしか出来ないなと、多くの人に思わせたんじゃあないでしょうか。
一番インパクトあったのはやっぱこれ。
天才、吠える・・・!!!
なんていうんですかね、アーセナル見ててたまにあるんですよ
「俺はこれを見る為に応援してたんだ」ってシーンがね。すっげー熱くなれる瞬間ていうんですかね。この時がそうでしたね。
エジルは・・・加入当初と比べると随分気持ちを見せるようになったんですよね。
普段は割とひょうひょうとしてるけど、ここぞという時の気合すごい。
吠えるエジルたん、超カッコいいッス。
アーセナル15-16シーズン選手総評・A
33番 ペトル・チェフ 評価・A
出場 CS
コミュニティーシールド 1 1
キャピタルワンカップ 1 0
FAカップ 1 0
チャンピオンズリーグ 5 3
プレミアリーグ 34 16
リーグ戦 平均失点数0.91
合計 34試合出場(3060分間) 0 ゴール
出場試合勝率 52.9% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 52.9% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.85 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.85 (チーム平均:1.87)
神様 仏さ~ま 神頼みのチェフ♪(神頼みのfunk)
チェフ神様。人間性も超出来てる人。
いやぁ~前季あれだけオスピナを推してた身としては、なんとも失礼な話かもしれないけど、チェフのプレイを見てすぐ実感したのは「これがワールドクラスのGKってもんなのか・・・」という。
それは痛感 痛感 大痛感
彼がゴールマウスを守っている事、コーチングしてる姿、反応・判断、一挙手一投足から滲み出るプロフェッショナルさと、頼もしさと、安心感。いやぁオスピナすまん。「モノが違う」ってのはこういう事なんですね・・・(だからと言って君を諦めたわけじゃあないが)
チェルシーから移籍した際の、キャプテン・テリーの発言
「チェフはアーセナルに勝ち点12~15をもたらす」
僕は当初、それはGKに対してあまりにも過剰な評価だと思ってて「そりゃ流石に言いすぎなんじゃないの」と、なんか鼻白んでいたけど、結論から言えば
テリーは全く正しかった
言いすぎじゃなかった。妥当な評価だった。
ホントにチェフの存在によって、負けを引き分けに、引き分けを勝ちに、引き上げられた試合は多々あった。確かに、12~15ポイントぐらいは彼の力で取ったと思う。
第19節のボーンマス戦でプレミア新記録樹立となる170試合クリーンシートを達成。
それまでの記録は、元イングランド代表デイビッド・ジェームズの169回。氏は572試合を要しているが、チェフは349試合目で記録に並び、352試合目で記録を塗り替えている。約2試合に1試合を完封している割合は驚異的。是非ともその勢いで誰も越えられないような大記録を更新して頂きたいものである。
加入一年目からその実力を1シーズン通して遺憾無く発揮してくれたチェフ神様。
評価はもちろんAです。
6番 ローラン・コシェルニー 評価・A
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
FAカップ 3 0 0 2
チャンピオンズリーグ 7 0 0 0
プレミアリーグ 33 4 0 3
リーグ戦
合計 33試合出場(2847分間) 4 ゴール
出場試合勝率 54.5% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 54.5% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.91 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.91 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 47%
総チャンス数 8
平均パス成功率 87%
タックル成功率 35% 27/78
空中戦勝率 65% 103/158
1シーズン通して良いコンディション、良いプレイを続けてくれたローラン・コシェルニー。年齢的にも円熟期に入り、ますます磨きの掛かるフランス代表CB。
前季に続き評価Aとしました。
たまにスターを取ったマリオぐらい、無敵状態になる。地上戦・仕掛け・クロス・裏狙いパス、全てを弾く弾く。
彼の周りから「テンテンテンテテンテンテテンテン♪」ていう、例の音楽が聞こえてくる時があるんです。
あとたまにバレーボーラーにもなる。
16年2月 英紙METROによる
「プレミアリーグで最も優秀だと思うセンターバックは誰かアンケート」
では、 87%の票を集めて堂々の一位に選出されている。
スピードがあり、インターセプトも得意。勇敢で信頼の出来るCB。との事。
「その通りですよね~」って感じっスよw いや~まったく。
もう少し空中戦が強ければ、ホント文句無しなんだけどなぁ・・・ぐらいで。
(上背あるゴリゴリのフィジカル推しCFだけ苦手だもんね)
ユーロ本大会でもついに代表スタメンの座を掴み、活躍したコシェルニー。
その花、見頃、咲き頃である。
(割とエリートコースじゃなかった苦労人のジルー・コシェの両人には、是非ともトロフィーを掲げて欲しかったが・・・)
18番 ナチョ・モンレアル 評価・A
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
FAカップ 1 0 0 0
チャンピオンズリーグ 6 0 1 2
プレミアリーグ 37 0 3 1
リーグ戦
合計 37試合出場(3249分間) 0 ゴール
出場試合勝率 54.1% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 52.8% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.89 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.86 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 50%
総チャンス数 28
平均パス成功率 85%
タックル成功率 45% 57/126
空中戦勝率 56% 69/123
Mrコンスタント。背中で語る漢、いぶしにいぶされまくった、いぶし銀。ナチョ先輩。
左で取り除いた危機、数知れず。
サンチェスを追い越す事、数知れず。
その安定感、信頼感、プライスレス。
買えるものはマスターカードで。
まあとにかく安定して1シーズン実力を発揮してくれましたよ。
前季に引き続き正LBとしてチームに貢献。
特に守備ね。粘っこい守備。「男は簡単に諦めちゃあイカン」的な。フィジカルは無いんだけど、常にファイトしてくれる。ナチョはそういう男。
絶好調のマフレズを割と簡単に抑えたりするしなあ。
文句を付けるとしたら、クロスの精度がもう一段階、あればなあとw
(けっこう「それ、誰狙いのクロス?」を上げる事多かったよね)
後は、コシェと同じ弱点。ゴリマッチョに弱い。
上背もフィジカルも無いからしょうがないんだけど、相手がナチョにゴリマッチョをぶつけて来た時、チームとして対応しなければいけませんよね。
SBは左右の組み合わせ重要だと思うんだけど「攻のベジェリン・守のナチョ」っていうスペイン両SBが今一番バランス取れてるんで、来季も両人がサイドの要になる事、間違い無しなんじゃあないでしょうか。
Mrコンスタント前季に続き評価Aです。
アーセナル15-16シーズン選手総評・B
12番 オリビエ・ジルー 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
コミュニティーシールド 1 0 0 0 0
FAカップ 5 3 0 1 0
チャンピオンズリーグ 7 5 0 5 1
プレミアリーグ 38 16 6 2 0
リーグ戦
合計 38試合出場(2423分間) 16 ゴール(1PK)
出場試合勝率 52.6% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.87 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.81 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 54%
総チャンス数 36
平均パス成功率 68%
タックル成功率 32% 22/69
空中戦勝率 52% 100/192
いやぁワンシーズン、フルで頑張ってくれましたよねぇ。
ガナーズ不動のワントップ、滅私奉公、味方の為に体張りまくりのCFオリヴィエ・ジルー。序盤、ウォルコットにスタメンを譲るも、途中投入された時のプレイも良かった。
んまぁ~~やっぱ一番インパクトが強かったのはCLグループステージ最終節のオリンピアコス戦じゃないですかねぇ。得失点差的にも、2点か3点か忘れちゃったけど、複数点リードで勝利しないといけないっていう、非常に厳しい厳しいミッションの中で、ハットトリック決めたってのはやっぱ、大仕事ですよ。「俺がチームをベスト16に導くんだ」ぐらいの働き。FW冥利に尽きますなあ。
評価Bにした理由としては、ジルーは点取れないサイクルみたいなのがあって、一回そのサイクルに入るとけっこうその期間が長い。
リーグ戦で言うと、21節のリヴァプール戦から、次に点取ったのが37節のシティ戦。
間16試合分。時間的に言えば、約4ヶ月弱。(まあ間のFAカップ・ハル戦で点取ってるとは言え)さすがになげ~よ!!
自国開催だったEUROではフランス代表不動のCFとして大活躍。(フランスは準優勝)
更に世界にその名を轟かせつつあるジルー。
来季もチームの為にひとつ、オナシャス!
24番 エクトル・ベジェリン 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
FAカップ 1 0 2 0
チャンピオンズリーグ 6 0 1 0
プレミアリーグ 36 1 5 3
リーグ戦
合計 36試合出場(3240分間) 1 ゴール
出場試合勝率 55.6% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 55.6% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.94(チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.94(チーム平均:1.87)
枠内シュート率 38%
総チャンス数 22
平均パス成功率 86%
タックル成功率 52% 47/90
空中戦勝率 50% 38/76
まあすっかりスタメンにも定着し、どんどん頭角をあらわしているスペイン人RB。
完全にドビュッシーを追いやった感はある。
アシストが増えたのも好材料だけど、特有のスピードを活かしたカバーリングで、絶体絶命の味方を救うシーンも幾度か。
15-16シーズンのベジェリンを代表するプレイと言えばやっぱこれですかね
CLグループステージのバイエルン戦の終了間際のこのプレイ。
いやー何度見てもすげえなこれw
奪い方もまあ凄いけど、最後のクロスまでの一連の流れが完璧で。
大器。もうベジェリンは間違いなしな大器なんスよ。はい。
29節トットナム戦、コクランが退場して一人少ない中、サンチェスへの同点アシストとかね。厳しい状況、苦しい状況でも一仕事できるってのはホントにデカい。
評価Aでもよかったんだけれど「お前はもっともっと上を目指せるだろ?」ってことで、期待も込めて評価Bにしました。はい。
19番 サンティ・カゾーラ 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
チャンピオンズリーグ 5 0 1 0
プレミアリーグ 15 0 3 5
リーグ戦
合計 15試合出場(1293分間) 0 ゴール
出場試合勝率 60% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 60% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 44%
総チャンス数 37
平均パス成功率 90%
タックル成功率 35% 23/65
空中戦勝率 14% 1/7
両利きの超人。ダブルタッチの天才。多分、超電磁スピンが可能。
Mr笑顔のおじさん(最近ちょっと笑顔少ないけど)ことサンティ・カゾーラ。
15年11月末、14節ノリッジ戦で膝を負傷。長期離脱が続き、復帰は最終節のアストン・ヴィラ戦だった。
いやー今季カゾーラを欠いた事はチームにとって最大の痛手だったかもしれない。
カゾーラが居なくなった以降の中盤はずっとゲームメイカーが不在で、勝てる試合も試合運びが悪くて落としたシーンが多々あった。「ゲームを優勢に運んで、きっちりと終わらせられる」そういう役目を担える選手が長期間居なかった。(後にエルネニーを獲得した事で、この問題がいくらか緩和されたが)
とにかくエジルがチャンスをいくら作ろうが、サンチェスがいくら決めようが、試合をまとめられない事には勝ち続けられない。自然、敗けたり引き分けたりで勝ち点が積み上がらない。チームがリーグ中盤戦で失速した時、なによりもカゾーラの不在を痛感したものである。
また、この人が居る居ないでカウンターの鋭さがかなり変わる。
カウンターってのは守→攻の切り替えから何枚が敵陣内に走り込むか、も重要なんだけど、もう一つ「ボールを奪ってからの一手目のパス」が非常に重要で、この初手にどれだけの精度があるかで、カウンターが決まるかどうかが大きく変わる。と思うんですけれども、やはりそういう場面でカゾーラは常に高精度の初手が打てる選手。というか、今のところガナーズでその役割をやらせたら、カゾーラの右に出る選手は居ない。ぐらいに僕は思っています。そのぐらいカゾーラの(特にロングレンジの)パスはすげーんだぞ、と。
コンディションが中々整わなかったりする選手で、しかも今回は長期離脱明けなんで、序盤はあまり調子は上がらないかもしれないけど、「カゾーラが居たから勝てた」という試合が、必ず来季も見受けられるはず。です。
4番 ペア・メルテザッカー 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
コミュニティーシールド 1 0 0 0 0
キャピタルワンカップ 2 0 0 0 0
FAカップ 3 0 0 0 0
チャンピオンズリーグ 6 0 0 0 0
プレミアリーグ 24 0 0 1 1
リーグ戦
合計 24試合出場(2049分間) 0 ゴール
出場試合勝率 54.2% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 54.2% (チーム平均:52.6%))
出場試合平均勝ち点 1.88 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.88 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 29%
総チャンス数 2
平均パス成功率 89%
タックル成功率 71% 24/34
空中戦勝率 78% 52/67
新シーズンからは正キャプテンに任命されたBFG。
しかしプレシーズンマッチ中に膝を負傷し、半年間ほどの長期離脱が見込まれている。
第23節チェルシー戦の(これまたコスタ絡みだけどw)一発レッドの退場劇(しかも前半18分で)が指揮官の心象を悪くしたのか、今季終盤戦以降はガブリエル・パウリスタにスタメンを取られた感がある。
まあ普段は滅多にカードすらもらわない。セーフティーファーストなCBなんだけどね。
個人的にはコシェルニー・ガブリエルの同タイプCBを並べるよりは、
やはりコシェルニーを第一とするなら、相方はメルテザッカーが務めた方が一番バランスが良い、と思うんですけどもね。
今季もしっかり自分の仕事を一生懸命やってたと思うので評価はB。
次にプレイが見れるのは・・・とりあえず来年かな。
リハビリ頑張れよキャプテン!
34番 フランシス・コクラン 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
コミュニティーシールド 1 0 0 1 0
FAカップ 2 0 0 0 0
チャンピオンズリーグ 6 0 0 0 0
プレミアリーグ 26 0 0 7 1
リーグ戦
合計 26試合出場(1646分間) 0 ゴール
出場試合勝率 53.8% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 52.4% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.88 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.81 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 0%
総チャンス数 6
平均パス成功率 89%
タックル成功率 51% 57/112
空中戦勝率 54% 19/35
中盤の番犬。縁の下の力持ち。Mrフライングガッツマンツッコマン。アンリに唯一噛みつける男。子ゴリラ。ことフランシス・コクラン様。
一試合にインターセプト12.13本とか取っちゃう男。
さすがに14-15シーズンみたいなインパクトはなかったものの、今季も常に闘志にあふれたプレイを見せた。この人居ないと、なかなか中盤でボール奪えませんw
序盤はほぼスタメン。13節のWBA戦で膝靭帯を負傷。復帰戦は24節のサウサンプトン戦の途中出場。
今季は前季に無かった「攻撃の展開面」を改善する為(てか多分ヴェンゲルがそういう課題を出してるんだと思うけど)けっこうチャレンジしてた印象。終盤戦にはめちゃくちゃうまいプレアシストを披露する一幕もあった。
本人的にももうワンランク上のDMFを目指しているように見える。
そんなコクランのワーストの試合はやはり29節アウェーのトットナム戦ですかねえ。0-1リードの展開で2枚目のイエローもらって退場。10人となったガナーズは早々に同点弾と追加点を喰らう、悪夢のような展開を巻き起こした張本人になってしまった。(終盤、サンチェスとベジェリンのおかげて追いついて、助けられたけど)あれはやっぱいただけなかったよね。
ただしかしガナーズの中で「バックラインの手前で敵を食い止めれる人」ってのは、やっぱこの人しか居ないんで、頼りにしてますよ。そりゃあ頼りにしてますよ。
来季もひとつ、どうかオナシャス。
いてこませ!コクラン!!退場しない程度に!!!
17番 アレクシス・サンチェス 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
キャピタルワンカップ 1 0 0 0
FAカップ 3 1 1 0
チャンピオンズリーグ 7 3 5 2
プレミアリーグ 30 13 4 1
リーグ戦
合計 30試合出場(2446分間) 13 ゴール
出場試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 53.6% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.80 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.93 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 54%
総チャンス数 62
平均パス成功率 80%
タックル成功率 36% 30/83
空中戦勝率 34% 22/64
15年、16年と連続開催になったコパアメリカを二連覇したチリ代表FW。
アーセナルでも2シーズン続けて2桁得点達成中。
ヴェンゲルの休暇許可を唯一つっぱねる男。
カゾーラと同じく14節ノリッジ戦で右足の太ももを負傷して戦線離脱。復帰は23節のチェルシー戦。コンディションが上がってきた29節のスパーズ戦以降コンスタントにゴールを量産。
まあサンチェスの場合ゴールが出来なくても決定機やアシストを生み出す事も出来る。特に終盤戦は「クラッキ」としての役目が目立った。敵に少しの隙があれば、そこを突き、敵に隙がなければ半ば強引にこじ開ける。そういうスピードとパワーを併せ持ってるのがこの人の強み。
通常ガナーズではエジルがクラッキ役をやるのだけれど、エジルの打つ手が通用しなくてもサンチェスが別のアプローチを仕掛けられる。それはすごく大きかった。終盤戦エジルのアシストが止まった時、頼りになったのは間違いなくサンチェスだった。味方を活かすのも、この人はうまい。
ただ、言っときたいのはホントにサンチェスは諸刃の剣
だと言う事。結構リスクが高い選手。
サンチェスのボールロストで何回味方がピンチに晒されたか、数え切れない。
よく見受けられたのは攻撃時、左サイドでボールを持った。強引に突破を試みる、もしくは強引に味方にパスを通す。成功すればチャンス、失敗したならば即座にカウンターの餌食。このパターンほんとに多かった。
また彼の場合「成功率がかなり低そう」とか「うまくいく見込みがなさそう」な場面であっても、構わずリスキーなチャレンジをするので、言わずもがな、思わず目を伏せ、顔を覆いたくなるような窮地を招くのである。
特にコンディションが低い時に、この現象が多発する。サンチェスはコンディション低いと球離れがかなり悪くなるので、当然ちゃ当然。
何故そんなにリスキーか。それもそのはず、
サンチェスは0-0であっても1-0であってもまず安易な撤退を選ばない。
敵陣内に入った以上、攻撃フェイズに移った以上、彼は攻撃を完遂させずにはいられないのでしょうね。そういうファイターでチャレンジャーな性質が時にチームを逼迫します。
まあ媚びなくてもいいよ。たまには退いて、少しは省みたらどうなんだい。
なので評価はBです。
35番 モハメド・エルネニー 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
FAカップ 4 0 0 1
チャンピオンズリーグ 1 1 0 0
プレミアリーグ 11 0 1 3
リーグ戦
合計 11試合出場(794分間) 0 ゴール
出場試合勝率 45.5% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 44.4% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.82 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.89 (チーム平均:1.87)
冬にスイスのFCバーゼルから加入した新戦力エジプシャン。
増えるワカメのモジャモジャヘアー。モハメド・エルネニー。
32節ワトフォード戦では(2回目のフル出場)プレミア最多の122本のパス成功を記録した。
的確堅実、且つ迅速なパスワークでチームにリズムを作り出し、
守備ではコクランと並んで体を張ってハードワークが出来、ゲームメイクもできる(パス受けのポジショニングがすごく良い)万能型CMF。
ロシツキーも迅速なパスワークでチームにリズムをもたらしていたけれど、そのイメージに近い。両者にはおそらく「ガナーズというチームにはテンポが重要」という共通認識があると思う。ロシツキーは2列目の選手だから、一列下がってそういう役割をやるのがエルネニー。という印象。とにかくバシバシボールを動かす。
カゾーラ不在で長ら~~~くチームにゲームメイカーがいなかった状況でようやく彼が登場し、チームに寄与した。
リーグ戦、彼がスタメン出場した9試合、負け無し。
スタメン出場して負けたのはCLバルサ戦と、FAカップ・ワトフォード戦だけ。
すっげー個人的になんですけど、プレシーズンマッチの内容も含めて、
16-17シーズンで一番ブレイクしそうな選手の第一候補はエルネニーです。
グラント・ジャカを3000万ポンドも出して獲得して、CMFは今かなり層が厚いんですけれども、一番活躍するのはエルネニーなんじゃないか、と。僕は予想しています(外れてたらサーセン)
アーセナル15-16シーズン選手総評・C
45番 アレックス・イウォビ 評価・C
出場 ゴール アシスト イエロー
キャピタルワンカップ 1 0 0 0
FAカップ 5 0 1 0
チャンピオンズリーグ 2 0 0 0
プレミアリーグ 13 2 2 0
リーグ戦
合計 13試合出場(631分間) 2 ゴール
出場試合勝率 46.2% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.77 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 54%
総チャンス数 12
平均パス成功率 85%
タックル成功率 36% 5/14
空中戦勝率 14% 1/7
なかなかモノにならないユース出身者から、ようやく期待できそうな新星が登場。
叔父はあのナイジェリア代表10番オコチャ。偉大な「叔父越え」を公言しているサラブレッド。言っとくがその山はマジでデカい。
COCやFAカップ戦で連続起用された後、リーグ戦は31節のエヴァートン戦で初先発(ゴールも決めている)。なにかと暗かったアーセナルの終盤戦にフレッシュな風を吹き込んでくれた若手。
プレースタイル的には流れを止めない、スムーズさと流動性を重視する、潤滑油的なMFで、我の無いチームプレイヤータイプであり、個の力で局面を打開できるタイプではない。ボールタッチもうまくテクニカルな選手である。
グーナー界隈ではけっこう絶賛されてるが、個人的にそこまで評価していない。理由は2列目の割に守備貢献力が低いところ。攻撃力もお隣の新星デレ・アリほどのインパクトがあれば否が応でも評価するところだけど、それもない。つまりこの選手特有の強みというのがまだ無い。
まあ、まだサンプル的に少ない状況なんで、なんとも言えない部分も多い。もっと伸び伸びやって欲しいし、その内いやでもシリアスでハイテンションな戦闘が待ち受けているから、そういう中で何が出来るかが重要。ハードバトルを経てベジェリンのようにモノになるかどうか。課題も試練も多いと思う。
偉大な叔父を越えれるような一流フットボーラーになれるかどうか。
頑張れ!イウォビ!僕も応援してるぞ!
3番 キーラン・ギブス 評価・C
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
キャピタルワンカップ 2 0 0 0
FAカップ 5 0 0 0
チャンピオンズリーグ 5 0 0 0
プレミアリーグ 15 1 0 0
リーグ戦
合計 15試合出場(379分間) 1 ゴール
出場試合勝率 73.3% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 33.3% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 2.40 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.33 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 25%
総チャンス数 1
平均パス成功率 74%
タックル成功率 47% 9/19
空中戦勝率 38% 8/21
ナチョがあまりにも安定して良いプレーを続けているので、控えに甘んじてしまっているLB。というかあのコンスタントさに間を割って入るのは誰であっても難しいかも。
だけどそういう事で腐らないのがギブス。こいつは絶対真面目にやっていた。
カップ戦等の控えメンバーで出場した時も、たまにやるヴェンゲルの「守備固めのSB2枚並べ」で出場した時も、ちゃんと日頃の修練を感じさせるプレイを披露してくれる。
アーセナルではギブスが良い時はギブスが、ナチョが良い時はナチョが、と言う「いいとこ取りサイクル」がここ数年続いてる。アーセナルで最も健全で安定した競争が行われているポジションはLBである。それが崩れるのはCB全滅とか、なんかよく分からん状況ぐらいである。
とにかく今季はナチョがあまりに良すぎた。
来季は君のシーズンになるか。頑張れよギブス。
21番 カラム・チャンバース 評価・C
出場 ゴール アシスト イエロー
キャピタルワンカップ 2 0 0 0
FAカップ 5 1 0 1
チャンピオンズリーグ 3 0 0 0
プレミアリーグ 12 0 0 2
リーグ戦
合計 12試合出場(313分間) 0 ゴール
出場試合勝率 66.7% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 2.17 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 100%
総チャンス数 2
平均パス成功率 83%
タックル成功率 62% 8/13
空中戦勝率 54% 13/24
ほとんど途中出場か、カップ戦の控えメンバーでの先発出場。
メルテザッカーもコシェルニーも居なかった3節リヴァプール戦に出場した時の「ヒヤヒヤ感」は凄まじかった。特に前半戦。まぁ~ミス連発。しかもDFがやったら即死級のミスまでやらかす始末で、目も当てられない状況ってのは、まさにああいう場面にふさわしい言葉だった。何故かハーフタイム挟んだら急に落ち着いて、試合も負けずに終わったけれど(スコアは0-0)
そこで「底を打った感」はあった。指揮官のプライオリティーは下がったかもしれないが、その後のチャンバースはCBでもRBでも、安定したプレイを見せていた。
(さすがにCMF起用は付け焼刃っぽかったけれど)
FAカップ・バーンリー戦で右サイドから巻いた絶妙アウトサイドシュートを決めると、調子に乗って周囲に「これから僕の事カナウドって呼んでよ~」と吹聴してた。
おいチャンバース!お前はなあ!そういうとこだぞ!お前は!
(まあこのシュートはうまかったけれども・・・)
人によっては、もうすでにチャンバースを諦めてる人が多々見受けられるけど、僕は「それはまだ早い」と思う。まだ先になるだろうけど、あいつの真価が必ず発揮される時が来ると思うので、もう少し辛抱してあげるべきかも。
13番 ダビド・オスピナ 評価・C
出場 CS
キャピタルワンカップ 2 0
FAカップ 4 2
チャンピオンズリーグ 3 0
プレミアリーグ 4 2
リーグ戦 平均失点数1.25
合計 4試合出場(360分間) 0 ゴール
出場試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
新加入の守護神チェフの働きによって、中々いいところが見せられない第二GK。
出たら出たで良いプレイはしているんだけども・・・・・やはり壁は大きい。
そんなコロンビアーノもこの夏のコパアメリカでは大活躍。
(ちなみにコロンビアは3位)
プレシーズン中に出場すると現地の(要はイギリス以外の)グーナーたちは
「オオオオオオオオオスピイイイイイイナ!!!」を連呼してたあたり、
大多数のファンは彼を強く支持しているなと。
5番 ガブリエル・パウリスタ 評価・C
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
FAカップ 4 0 0 0 0
チャンピオンズリーグ 4 0 0 2 0
プレミアリーグ 21 1 0 4 1
リーグ戦
合計 20試合出場(1670分間) 1 ゴール
出場試合勝率 45.0% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 47.1% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.70 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.76 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 40%
総チャンス数 1
平均パス成功率 90%
タックル成功率 47% 28/59
空中戦勝率 61% 49/80
6節のチェルシー戦、ジエゴの挑発に乗って退場してしまったのは、ホントにいただけなかった。やはりCBはいつ如何なる時であっても冷静でないとね。
後半戦はメルテザッカーの座を奪った感があった。指揮官の序列的には第二CBがガブリエルになったかもしれない。ただタイプ的にコシェルニーと同じストッパータイプなので、コシェとコンビだと同じような選手が2枚並んでる状態になるので、それってどうなの?な疑問があるが。良い時はホントに良いプレーを連発。後半のエヴァートン戦なんか相手を止めまくってたからなあ。インターセプション・エアバトル・クリアランス共にコシェに引けをとってなかったから。
メンタル面は置いといて、ガブの課題はビルドアップかなあと。メルテだったら最後方からゲームを組み立てるパスを出せるが、ガブにそういう構成を考えられる力が加われば一層良くなるだろうなと。あと空中戦がもう一段強くなったらより心強いんだけれども。危機察知と水際のディフェンスはホントいいもの持ってるんで、来季はもうワンランク上のDFになれるように頑張っていただきたい。
ただいま絶賛怪我中。復帰は9月か10月か。
28番 ジョエル・キャンベル 評価・C
出場 ゴール アシスト イエロー
キャピタルワンカップ 2 0 0 1
FAカップ 4 1 1 0
チャンピオンズリーグ 5 0 2 2
プレミアリーグ 19 3 2 0
リーグ戦
合計 19試合出場(887分間) 3 ゴール
出場試合勝率 47.4% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 36.4% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.74 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.45 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 41%
総チャンス数 13
平均パス成功率 79%
タックル成功率 36% 20/55
空中戦勝率 35% 6/17
ラブリーな古代魚ことジョエル・キャンベル。
出場すればとにかく頑張る。攻守に於いてとにかく自分の持てる力を出し切ろうとする。手を抜かない。サイドで一番ガムシャラにプレイするのが彼。その姿勢は、見るものにはダイレクトに伝わるものである。
武器はやはり「受けの広さ」と混戦時でもしっかり味方の位置を把握できてる「視野」、時折見せる絶妙なスルーパスは目を見張るモノがある。
強引なプレイに持ち込む時もあるが「味方を活かす+決定機を演出する」が出来るあたり、少なくともチェンバレンよりは賢いのは間違いない。
しかし、指揮官はあまり彼を優遇しない!
まあたしかに数字を見る限りでも彼を使ってあまり勝ててない。勝ち点を拾えてないってのは分かるし、彼はまだ「スペシャルな選手」とは言えない。
だけどここまで一生懸命やってるやつを冷遇する意味もよく分からない。ホントにそれでいいのかアーセン。
そしてホントにこのままアーセナルに居ていいのかキャンベル?
・・・と思ってたら8月21日ポルトガルのスポルティング・リスボンにシーズンレンタル決定。
どうせガナーズに居てても使われないぐらいなら、そっちの方がまだマシだよねw
頑張れキャンベル!もう大活躍してこい!!
23番 ダニー・ウェルベック 評価・C
出場 ゴール アシスト イエロー
FAカップ 2 1 0 0
チャンピオンズリーグ 2 0 0 0
プレミアリーグ 11 4 2 1
リーグ戦
合計 11試合出場(579分間) 4 ゴール
出場試合勝率 36.4% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 28.6% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.55 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.43 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 69%
総チャンス数 7
平均パス成功率 77%
タックル成功率 53% 14/27
空中戦勝率 37% 10/27
大半は左ひざの怪我で出場できなかった上、シーズン終盤のシティ戦で今度は右ひざを負傷。軟骨の損傷で手術。9ヶ月以上の離脱が見込まれている。
という訳でアーセナルに来てからの彼は怪我・怪我・怪我の嵐で中々コンスタントにプレイできない。
イウォビとかエルネニーとか、すげーウェルベックに合いそうな選手が今「来ている」のに残念である。
でもそんな彼は不思議と大仕事をやってのけたりするのである。
言わずもがなのホーム・レスター戦。2月14日。長いブランクからの復帰戦である。1-1で迎えた終盤80分過ぎに投入。ヴェンゲルお得意のファイヤーフォーメーション(人、それをヤケクソと呼ぶ)を発動。なにがなんでも点を取らなきゃ、勝たなきゃ、もうタイトルレースには喰らい付けない。そういう時間だった。
そういう時に決めるのがダニー・ウェルベックという男。
当然、感極まって泣いちゃうw
そういうやつをさ、ファンは愛さずにはいられないよウェルベック。
アーセナル15-16シーズン選手総評・D
16番 アーロン・ラムジー 評価・D
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
FAカップ 2 1 0 0
チャンピオンズリーグ 5 0 1 1
プレミアリーグ 31 5 4 4
リーグ戦
合計 31試合出場(2623分間) 5 ゴール
出場試合勝率 48.4% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 51.7% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.77 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.83 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 46%
総チャンス数 37
平均パス成功率 86%
タックル成功率 34% 59/174
空中戦勝率 50% 26/52
個人的「がっかりコンビ」の片割れ。
評価をCかDかで迷ったところだけど、期待値との落差でDにしました。
というのもやっぱり全体を通すと、空回り感が強かった。
序盤ボスに指名されて右サイドに任命されていた時は、ベジェリンと組んで中々いい働きを見せたりするものの(というかヴェンゲル的にはちゃんとそれなりの意図があって右に配置してたと思うんだけど)本人は頑なに「中央で使ってくれよ」の一点張り。
そして中央で使ってみたならば・・・うまくハマらない。
本人的には13-14シーズンの時のようなプレイをしたいんだろうけど、そのイメージが邪魔するのか、相方がミケル・アルテタのようなバランサーでは無いからか、とにかく「今」求められるような動きをしない。自然、ファイナルサードでのプレイも精彩を欠くシーンが多かった。
色々と求められることも多いし、大変だろうけど、やっぱりその中でもラムジーには強みや良さをもっと出して欲しいものである。
・・・とか思ってたらEURO、ウェールズ代表で好プレー連発だった
う~~~ん。
なんで?w
(ちなみにウェールズはEURO本大会初出場で準決勝までのぼり詰めた。ラムジーはベスト8での累積警告で準決勝に出場できないままウェールズは敗退)
金髪にして気分一転したから?w いやいやいや。
やっぱりどうも「守備規律とは別にして」ある程度自由に走り回れるようにしてあげるのが、ラムジーを解放する一番の手なんでしょうか。そうすると攻守において良い影響力を発揮すると。
だとしたらトップ下に配置するのが最もベターな気もするが、(というかそんな選手に2センターの一角は任せられないし)ただクラブに於いてそこは不動のエジルのポジション。さてどうしますかヴェンゲルさん。
16-17シーズンはアルテタの後の「8番」を背負う事になったラムジー。
今季も彼の「使われ方」が気になるシーズンになりそうです。
14番 テオ・ウォルコット 評価・D
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 1 0
キャピタルワンカップ 2 0 0 0
FAカップ 5 2 2 0
チャンピオンズリーグ 6 2 1 0
プレミアリーグ 28 5 2 0
リーグ戦
合計 28試合出場(1376分間) 5 ゴール
出場試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 60.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.79 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.93 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 59%
総チャンス数 17
平均パス成功率 80%
タックル成功率 32% 7/22
空中戦勝率 26% 5/19
「がっかりコンビ」のもう一人。
全体通して「全然活躍してないじゃん!」とファンに言われても仕方がない内容。
レスター戦とか、シティ戦とか、大一番で決めたのと、序盤のユナイテッド戦と、FAカップ再試合のハル戦で活躍してた記憶しかない(というかその試合ぐらいしか特に活躍してなかったと思う)
14年頭のスパーズ戦で靭帯断裂をして(復帰するまで約一年かかった)以降、
どうも「守備を一生懸命やって負傷するリスク」を避けたプレーになってしまったように思う。現にそれまでは右で結構ガムシャラにやってたのだけど、今はそれがない。
なにが悪いって、右で起用されたらされたで、攻撃フェイズになったらスルスルと中央に上がっては守備を放棄し、特に何をするわけでもなく、相手のバックラインでウロウロするだけで終わり。また今度は中央スタメンで起用されても、ほとんど良い影響が出せない。ロングボール?競りません。突破?引っ掛かってロストしちゃいます。シュート?良いとこに飛びません。いやそんなんでジルーとかに代わってスタメン張れる訳ねーだろ!
やっぱり個人的に思うのは「12-13シーズンの右サイドのプレイを思い出せ!」と、言いたくなってしまいますねぇ・・・
サンチェス「きみ、そんなプレイで週給14万ポンドももらっちゃダメよ」
ウォルコット「え?マジで!?」
みたいな事になっちゃうよ。
いや半分本気で・・・
夏のEUROでもホジソンからイングランド代表を外されてしまったウォルコット。
彼が再び輝きを放つ時が来るのかどうか・・・・・
ただねえ、僕はここで言っときたい。
SNSとかでも世界中のグーナーから「お前もう出てけよ!いらねえ!」とか批判されまくってる彼だけど、今でも、変わらず、ペルシーが居なくなって以降、「アーセナルで一番好きな選手」はウォルコットなんですよ。僕。
だから例え世界中の人々が彼を嫌おうと、僕は彼の味方でいたいし、応援しますよ。ずっと。アーセナルのウォルコットである以上は、ね。
だからねえ、やって欲しい。来季こそは・・・周囲を見返して欲しいですよねえ・・・
15番 アレクサンダー・マーク・デイヴィッド・"アレックス"・オックスレイド=チェンバレン 評価・D
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 1 0 0
キャピタルワンカップ 2 0 0 0
FAカップ 3 0 1 0
チャンピオンズリーグ 5 0 0 0
プレミアリーグ 22 1 0 0
リーグ戦
合計 22試合出場(921分間) 1 ゴール
出場試合勝率 63.6% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 77.8% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 2.09 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 2.44 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 38%
総チャンス数 19
平均パス成功率 82%
タックル成功率 41% 17/41
空中戦勝率 44% 8/18
キャンベルと共にアーセナルの未来を担う(はず)のサイドの若武者。絶賛伸び悩み中。アーセナルに来てからというもの、アタッキングサードでのプレイのクオリティと、周りをうまく使う、という2つの大きな課題がクリアできないでいる。
アーセナルでは珍しい「ミドルシュート解禁」の選手。(大体は大きく外すか、惜しいとこにしか飛ばないけど)
やはり攻撃の選手なんで、もっと得点に絡んでもらわないと困る。
2月のCLバルサ戦でマスチェラーノのタックルを受け膝靭帯を負傷。長期離脱から5月にセットバック。EUROの参加もならず実戦復帰は夏のプレシーズン中。
16-17が彼にとってどういうシーズンになるかはまだ分からないけれど、
夏のプレシーズンではエルネニーとチェンバレンの両人が、チーム内で一番冴えた動きをしていたので、実はけっこう期待しています。
20番 マチュー・フラミニ 評価・D
出場 ゴール アシスト イエロー
キャピタルワンカップ 2 2 0 1
FAカップ 2 0 0 0
チャンピオンズリーグ 4 0 0 1
プレミアリーグ 16 0 0 3
リーグ戦
合計 16試合出場(1089分間) 0 ゴール
出場試合勝率 43.8% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.69 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.83 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 40%
総チャンス数 3
平均パス成功率 87%
タックル成功率 36% 20/56
空中戦勝率 71% 12/17
彼の第二期アーセナルの旅も、16年夏に契約満了をもって終了を迎えた。
15-16シーズンを振り返ると・・・・・・・・・・・なんだろ。
COCカップ・スパーズ戦のまさかの鮮烈的な2得点と、あとは・・・・
なんかエジルとずっとイチャイチャしてた印象しかないや。
まあ、そんなに活躍できてなかった事は間違いない。
どっちかと言うとピッチ上と言うより、こっちの話の方が断然大きかったのでは。
1プロサッカー選手から一気にバイオエネルギー会社の大社長に昇進。
いやはや太閤秀吉もビックリな大出世をかましちゃうんだもんなあ。
数年後には是非、アーセナルの第一スポンサーとなってクラブの大バックアップをして大安泰時代を築いていただきたいものです。
(・・・なってくれ・・・・ますよね・・?)
8番 ミケル・アルテタ 評価・D
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
キャピタルワンカップ 1 0 0 1
FAカップ 2 0 0 0
チャンピオンズリーグ 1 0 0 0
プレミアリーグ 9 1 0 1
枠内シュート率 100%
総チャンス数 1
平均パス成功率 88%
タックル成功率 53% 8/15
空中戦勝率 67% 8/12
長年、チームを支え続けてくれたキャプテン。
本人曰く「正直、最後の半年間ぐらいはこのクラブにふさわしくないようなコンディションだった」と語るように、フィジカル面含め、色々と、限界が来ていたのかなあと。
それはやはり、プレイの端々から発せられていた。
最終節のアストン・ヴィラ戦では、途中出場した彼がまさかのゴールを決め、感極まって珍しく人前で涙を流していた。
僕は思った「これは真面目にやってきた男への、最後の神様のプレゼントなんじゃないか」と。
あのシーン、世界中のグーナーが一青窈したに違いない。
はい。類に及ばず私も50CCぐらい一青窈してしまいました。
またカゾーラにしろ、モンレアルにしろ、ベジェリンにしろ、ガブリエルにしろ、スペイン語圏系の選手はみんな「ガナーズに来た時はほんとアルテタの世話になった」と口々に語るところを見ると、ピッチ外でも多くの人をフォローし、支えてきたのだと思う。素晴らしい人格者であるのは間違いない。
15-16シーズンをもってプロフットボーラーキャリアの幕を下ろした彼は
マンチェスター・シティでペップ・グアルディオラの下、アシスタント・コーチを務めるという第二の人生をスタートさせた。
「おつかれさまでしたキャプテン」と言いたい。
ついでにアーセナル戦前、ペップの食事に下剤を盛り込んでくれると、非常にありがたいです。
アーセナル15-16シーズン選手総評 前文
おひさしぶりです ブチャらてぃです。
前回5月の末ぐらいに15-16シーズンの選手総評を「その内やる」と言って、はや三ヶ月。はい、ようやくやります選手総評。
ホントは6月か7月中にやっときたかったんですけれども、個人的にちょっと忙しくて時間がなかったんスよね。はい。気づけば8月と言うね・・・
ていうか、すでに16-17シーズンが始まってると言うね・・・
(そして初戦のリヴァプール戦も思いっきり負けてるというね・・・)
だけども「やる」と言った以上は(一応)やります。
さてとっても個人的な15-16シーズン選手総評は
こういうルールでやります。
S・もう最高言うことなし
A・素晴らしかった
B・良かったですよ
C・可もなく不可もなく
D・もっと頑張りましょう
測定不能・とりあえず試合に出て下さい・・・
こんな感じです。
まあ素人があーだこーだ言ってるだけなんで、テケトーに見てもらえればこれ幸いです。
15-16シーズン後半戦のアーセナルについて
さあ終わりましたねシーズンが。
また3ヶ月ほどアーセナルを楽しめない時期がきました。
まあトランスファーマーケットもあるし、今年はEUROもあるしで、
そんなに退屈ではないかも知れませんが。
いやちょっと待てよと。
キムタク的に言えば、「チョマテョ」と。
その前に15-16シーズンはアーセナルはどうだったのかと。振り返りましょうじゃありませんか。ね。(選手総評もその内やります)
15-16は「失望のシーズン」
でした。はい終わり。
いや、嘘々。
でもね、この一言で片付けれるぐらいには、みんながガッカリしたシーズンだったように思う。(最後の最後にちょっと希望があったけどw)
まずリーグ戦。
前半戦折り返し、19節終えた時点で11勝3分4敗 勝ち点39ポイントで首位。
後半戦の戦績は、8勝8分3敗で32ポイント。
勝ちきれない。モヤモヤした内容の試合が続いた。
特に21節リヴァプール戦から29節トットナム戦までの8試合は
2勝4分3敗とヒドい。というのもやはりゲームメイカーカゾーラの不在がここに響いてる。
「試合を優勢に運べない」「ゲームを支配できない」「ゲームを作れていない」
これはいくらエジルがチャンスを作ろうと、誰が点を決めようと、試合をしっかりと終わらせられないと勝ちきれない。
ラムジーが出ようとフラミニが出ようとコクランが出ようと、基本的に一緒。
この根本的ゲームメイカー不在の問題が解決されない時期は苦しかった。
そこを(カゾーラロールは誰にも不可能だとしても)正しい方向に導いたは新加入のエルネニーだった。
エルネニーがスタメン起用された29節から38節まで(最終節だけ途中出場)負けなしである。カゾーラ不在時、エルネニー「だけ」がゲームを作ろうという姿勢があった。だから今にして思うとホントに彼の獲得って「緊急補強」だったんだなと。
僕は前半戦終わった時に14番と16番の二人の出来が鍵になるという予想をしていたけど、正直全く良くない意味の鍵になってしまった。
ラムジーは相変わらずインテリジェンスを感じないプレイが目立ち、ラストプレーで以前あった落ち着きと精度が無くなった。というかホントはラムジーがゲームメイカーの役をこなせられればベストだったんだけれども、ついぞそういう日は来なかった。
ウォルコットに至っては、たまーーーに目の覚めるようなプレイがあるだけで、
終盤戦では指揮官の信頼を失って、やれ80分とかに途中交代してプレイするだけで
出場時間そのものまで減少した。
二人共がバッチリ機能して、活躍してくれたらタイトルも狙えたし、
せめて片方だけでも上手くやってくれたら、後半戦の成績ももっと、勝ち点ももっと取れたように思う。だからそれだけに、とってもがっかり。
15-16シーズン一番の「がっかりコンビ」だったと言う他ない。
26節のエミレーツのレスター戦。
この試合を覚えてる人多いと思うけれども、残り時間わずかでのウェルベックの逆転ゴール。
そして天才エジルが吠えた
不調にあえぎながらも、首位撃破。
この時はマジでファン全員が興奮したんじゃないかなw
そして翌節のユナイテッド戦の敗戦で
事実上タイトルレースから脱落してしまうとはね.........
このまま「例年通り」また3位4位を必死に追うシーズンに終わってしまうかなと思われたが、最後の最後、
最終節に降格が決定していたニューキャッスルがスパーズにまさかの5-1の大勝利によって、順位逆転。
予想していなかった2位フィニッシュ。
いや~。マグパイズ様々ですわ。
COCはシェフィールド・ウェンズデー相手に4回戦敗退......
CLは例年通り、いやそれ以下の、バルセロナ相手に手も足も出せずベスト16敗退.....
結局ノンタイトル。
あ、コミュニティ・シールドがあった......そういえば......
慰めにもならないよw
最後に、チームがうまくいかない時、悲しい時、悔しい時、失望した時、
この歌を思いだせばいいんじゃないかと、僕は思った。
oh baby どんな悲しみも越えて
お前と歩き続けるのが 願い
oh baby どんな明日を迎えにいこう
挫けそうな時は 忘れるな 俺がいる
(エレファントカシマシ 「それを愛と呼ぶとしよう」)
baby 愛してるぜ baby いつだって