アーセナル15-16シーズン選手総評・B
12番 オリビエ・ジルー 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
コミュニティーシールド 1 0 0 0 0
FAカップ 5 3 0 1 0
チャンピオンズリーグ 7 5 0 5 1
プレミアリーグ 38 16 6 2 0
リーグ戦
合計 38試合出場(2423分間) 16 ゴール(1PK)
出場試合勝率 52.6% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.87 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.81 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 54%
総チャンス数 36
平均パス成功率 68%
タックル成功率 32% 22/69
空中戦勝率 52% 100/192
いやぁワンシーズン、フルで頑張ってくれましたよねぇ。
ガナーズ不動のワントップ、滅私奉公、味方の為に体張りまくりのCFオリヴィエ・ジルー。序盤、ウォルコットにスタメンを譲るも、途中投入された時のプレイも良かった。
んまぁ~~やっぱ一番インパクトが強かったのはCLグループステージ最終節のオリンピアコス戦じゃないですかねぇ。得失点差的にも、2点か3点か忘れちゃったけど、複数点リードで勝利しないといけないっていう、非常に厳しい厳しいミッションの中で、ハットトリック決めたってのはやっぱ、大仕事ですよ。「俺がチームをベスト16に導くんだ」ぐらいの働き。FW冥利に尽きますなあ。
評価Bにした理由としては、ジルーは点取れないサイクルみたいなのがあって、一回そのサイクルに入るとけっこうその期間が長い。
リーグ戦で言うと、21節のリヴァプール戦から、次に点取ったのが37節のシティ戦。
間16試合分。時間的に言えば、約4ヶ月弱。(まあ間のFAカップ・ハル戦で点取ってるとは言え)さすがになげ~よ!!
自国開催だったEUROではフランス代表不動のCFとして大活躍。(フランスは準優勝)
更に世界にその名を轟かせつつあるジルー。
来季もチームの為にひとつ、オナシャス!
24番 エクトル・ベジェリン 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
FAカップ 1 0 2 0
チャンピオンズリーグ 6 0 1 0
プレミアリーグ 36 1 5 3
リーグ戦
合計 36試合出場(3240分間) 1 ゴール
出場試合勝率 55.6% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 55.6% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.94(チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.94(チーム平均:1.87)
枠内シュート率 38%
総チャンス数 22
平均パス成功率 86%
タックル成功率 52% 47/90
空中戦勝率 50% 38/76
まあすっかりスタメンにも定着し、どんどん頭角をあらわしているスペイン人RB。
完全にドビュッシーを追いやった感はある。
アシストが増えたのも好材料だけど、特有のスピードを活かしたカバーリングで、絶体絶命の味方を救うシーンも幾度か。
15-16シーズンのベジェリンを代表するプレイと言えばやっぱこれですかね
CLグループステージのバイエルン戦の終了間際のこのプレイ。
いやー何度見てもすげえなこれw
奪い方もまあ凄いけど、最後のクロスまでの一連の流れが完璧で。
大器。もうベジェリンは間違いなしな大器なんスよ。はい。
29節トットナム戦、コクランが退場して一人少ない中、サンチェスへの同点アシストとかね。厳しい状況、苦しい状況でも一仕事できるってのはホントにデカい。
評価Aでもよかったんだけれど「お前はもっともっと上を目指せるだろ?」ってことで、期待も込めて評価Bにしました。はい。
19番 サンティ・カゾーラ 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
コミュニティーシールド 1 0 0 0
チャンピオンズリーグ 5 0 1 0
プレミアリーグ 15 0 3 5
リーグ戦
合計 15試合出場(1293分間) 0 ゴール
出場試合勝率 60% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 60% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 2.00 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 44%
総チャンス数 37
平均パス成功率 90%
タックル成功率 35% 23/65
空中戦勝率 14% 1/7
両利きの超人。ダブルタッチの天才。多分、超電磁スピンが可能。
Mr笑顔のおじさん(最近ちょっと笑顔少ないけど)ことサンティ・カゾーラ。
15年11月末、14節ノリッジ戦で膝を負傷。長期離脱が続き、復帰は最終節のアストン・ヴィラ戦だった。
いやー今季カゾーラを欠いた事はチームにとって最大の痛手だったかもしれない。
カゾーラが居なくなった以降の中盤はずっとゲームメイカーが不在で、勝てる試合も試合運びが悪くて落としたシーンが多々あった。「ゲームを優勢に運んで、きっちりと終わらせられる」そういう役目を担える選手が長期間居なかった。(後にエルネニーを獲得した事で、この問題がいくらか緩和されたが)
とにかくエジルがチャンスをいくら作ろうが、サンチェスがいくら決めようが、試合をまとめられない事には勝ち続けられない。自然、敗けたり引き分けたりで勝ち点が積み上がらない。チームがリーグ中盤戦で失速した時、なによりもカゾーラの不在を痛感したものである。
また、この人が居る居ないでカウンターの鋭さがかなり変わる。
カウンターってのは守→攻の切り替えから何枚が敵陣内に走り込むか、も重要なんだけど、もう一つ「ボールを奪ってからの一手目のパス」が非常に重要で、この初手にどれだけの精度があるかで、カウンターが決まるかどうかが大きく変わる。と思うんですけれども、やはりそういう場面でカゾーラは常に高精度の初手が打てる選手。というか、今のところガナーズでその役割をやらせたら、カゾーラの右に出る選手は居ない。ぐらいに僕は思っています。そのぐらいカゾーラの(特にロングレンジの)パスはすげーんだぞ、と。
コンディションが中々整わなかったりする選手で、しかも今回は長期離脱明けなんで、序盤はあまり調子は上がらないかもしれないけど、「カゾーラが居たから勝てた」という試合が、必ず来季も見受けられるはず。です。
4番 ペア・メルテザッカー 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
コミュニティーシールド 1 0 0 0 0
キャピタルワンカップ 2 0 0 0 0
FAカップ 3 0 0 0 0
チャンピオンズリーグ 6 0 0 0 0
プレミアリーグ 24 0 0 1 1
リーグ戦
合計 24試合出場(2049分間) 0 ゴール
出場試合勝率 54.2% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 54.2% (チーム平均:52.6%))
出場試合平均勝ち点 1.88 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.88 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 29%
総チャンス数 2
平均パス成功率 89%
タックル成功率 71% 24/34
空中戦勝率 78% 52/67
新シーズンからは正キャプテンに任命されたBFG。
しかしプレシーズンマッチ中に膝を負傷し、半年間ほどの長期離脱が見込まれている。
第23節チェルシー戦の(これまたコスタ絡みだけどw)一発レッドの退場劇(しかも前半18分で)が指揮官の心象を悪くしたのか、今季終盤戦以降はガブリエル・パウリスタにスタメンを取られた感がある。
まあ普段は滅多にカードすらもらわない。セーフティーファーストなCBなんだけどね。
個人的にはコシェルニー・ガブリエルの同タイプCBを並べるよりは、
やはりコシェルニーを第一とするなら、相方はメルテザッカーが務めた方が一番バランスが良い、と思うんですけどもね。
今季もしっかり自分の仕事を一生懸命やってたと思うので評価はB。
次にプレイが見れるのは・・・とりあえず来年かな。
リハビリ頑張れよキャプテン!
34番 フランシス・コクラン 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー レッド
コミュニティーシールド 1 0 0 1 0
FAカップ 2 0 0 0 0
チャンピオンズリーグ 6 0 0 0 0
プレミアリーグ 26 0 0 7 1
リーグ戦
合計 26試合出場(1646分間) 0 ゴール
出場試合勝率 53.8% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 52.4% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.88 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.81 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 0%
総チャンス数 6
平均パス成功率 89%
タックル成功率 51% 57/112
空中戦勝率 54% 19/35
中盤の番犬。縁の下の力持ち。Mrフライングガッツマンツッコマン。アンリに唯一噛みつける男。子ゴリラ。ことフランシス・コクラン様。
一試合にインターセプト12.13本とか取っちゃう男。
さすがに14-15シーズンみたいなインパクトはなかったものの、今季も常に闘志にあふれたプレイを見せた。この人居ないと、なかなか中盤でボール奪えませんw
序盤はほぼスタメン。13節のWBA戦で膝靭帯を負傷。復帰戦は24節のサウサンプトン戦の途中出場。
今季は前季に無かった「攻撃の展開面」を改善する為(てか多分ヴェンゲルがそういう課題を出してるんだと思うけど)けっこうチャレンジしてた印象。終盤戦にはめちゃくちゃうまいプレアシストを披露する一幕もあった。
本人的にももうワンランク上のDMFを目指しているように見える。
そんなコクランのワーストの試合はやはり29節アウェーのトットナム戦ですかねえ。0-1リードの展開で2枚目のイエローもらって退場。10人となったガナーズは早々に同点弾と追加点を喰らう、悪夢のような展開を巻き起こした張本人になってしまった。(終盤、サンチェスとベジェリンのおかげて追いついて、助けられたけど)あれはやっぱいただけなかったよね。
ただしかしガナーズの中で「バックラインの手前で敵を食い止めれる人」ってのは、やっぱこの人しか居ないんで、頼りにしてますよ。そりゃあ頼りにしてますよ。
来季もひとつ、どうかオナシャス。
いてこませ!コクラン!!退場しない程度に!!!
17番 アレクシス・サンチェス 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
キャピタルワンカップ 1 0 0 0
FAカップ 3 1 1 0
チャンピオンズリーグ 7 3 5 2
プレミアリーグ 30 13 4 1
リーグ戦
合計 30試合出場(2446分間) 13 ゴール
出場試合勝率 50.0% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 53.6% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.80 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.93 (チーム平均:1.87)
枠内シュート率 54%
総チャンス数 62
平均パス成功率 80%
タックル成功率 36% 30/83
空中戦勝率 34% 22/64
15年、16年と連続開催になったコパアメリカを二連覇したチリ代表FW。
アーセナルでも2シーズン続けて2桁得点達成中。
ヴェンゲルの休暇許可を唯一つっぱねる男。
カゾーラと同じく14節ノリッジ戦で右足の太ももを負傷して戦線離脱。復帰は23節のチェルシー戦。コンディションが上がってきた29節のスパーズ戦以降コンスタントにゴールを量産。
まあサンチェスの場合ゴールが出来なくても決定機やアシストを生み出す事も出来る。特に終盤戦は「クラッキ」としての役目が目立った。敵に少しの隙があれば、そこを突き、敵に隙がなければ半ば強引にこじ開ける。そういうスピードとパワーを併せ持ってるのがこの人の強み。
通常ガナーズではエジルがクラッキ役をやるのだけれど、エジルの打つ手が通用しなくてもサンチェスが別のアプローチを仕掛けられる。それはすごく大きかった。終盤戦エジルのアシストが止まった時、頼りになったのは間違いなくサンチェスだった。味方を活かすのも、この人はうまい。
ただ、言っときたいのはホントにサンチェスは諸刃の剣
だと言う事。結構リスクが高い選手。
サンチェスのボールロストで何回味方がピンチに晒されたか、数え切れない。
よく見受けられたのは攻撃時、左サイドでボールを持った。強引に突破を試みる、もしくは強引に味方にパスを通す。成功すればチャンス、失敗したならば即座にカウンターの餌食。このパターンほんとに多かった。
また彼の場合「成功率がかなり低そう」とか「うまくいく見込みがなさそう」な場面であっても、構わずリスキーなチャレンジをするので、言わずもがな、思わず目を伏せ、顔を覆いたくなるような窮地を招くのである。
特にコンディションが低い時に、この現象が多発する。サンチェスはコンディション低いと球離れがかなり悪くなるので、当然ちゃ当然。
何故そんなにリスキーか。それもそのはず、
サンチェスは0-0であっても1-0であってもまず安易な撤退を選ばない。
敵陣内に入った以上、攻撃フェイズに移った以上、彼は攻撃を完遂させずにはいられないのでしょうね。そういうファイターでチャレンジャーな性質が時にチームを逼迫します。
まあ媚びなくてもいいよ。たまには退いて、少しは省みたらどうなんだい。
なので評価はBです。
35番 モハメド・エルネニー 評価・B
出場 ゴール アシスト イエロー
FAカップ 4 0 0 1
チャンピオンズリーグ 1 1 0 0
プレミアリーグ 11 0 1 3
リーグ戦
合計 11試合出場(794分間) 0 ゴール
出場試合勝率 45.5% (チーム平均:52.6%)
先発試合勝率 44.4% (チーム平均:52.6%)
出場試合平均勝ち点 1.82 (チーム平均:1.87)
先発試合平均勝ち点 1.89 (チーム平均:1.87)
冬にスイスのFCバーゼルから加入した新戦力エジプシャン。
増えるワカメのモジャモジャヘアー。モハメド・エルネニー。
32節ワトフォード戦では(2回目のフル出場)プレミア最多の122本のパス成功を記録した。
的確堅実、且つ迅速なパスワークでチームにリズムを作り出し、
守備ではコクランと並んで体を張ってハードワークが出来、ゲームメイクもできる(パス受けのポジショニングがすごく良い)万能型CMF。
ロシツキーも迅速なパスワークでチームにリズムをもたらしていたけれど、そのイメージに近い。両者にはおそらく「ガナーズというチームにはテンポが重要」という共通認識があると思う。ロシツキーは2列目の選手だから、一列下がってそういう役割をやるのがエルネニー。という印象。とにかくバシバシボールを動かす。
カゾーラ不在で長ら~~~くチームにゲームメイカーがいなかった状況でようやく彼が登場し、チームに寄与した。
リーグ戦、彼がスタメン出場した9試合、負け無し。
スタメン出場して負けたのはCLバルサ戦と、FAカップ・ワトフォード戦だけ。
すっげー個人的になんですけど、プレシーズンマッチの内容も含めて、
16-17シーズンで一番ブレイクしそうな選手の第一候補はエルネニーです。
グラント・ジャカを3000万ポンドも出して獲得して、CMFは今かなり層が厚いんですけれども、一番活躍するのはエルネニーなんじゃないか、と。僕は予想しています(外れてたらサーセン)