15-16シーズン全日程を終えて

最終的な順位表はこんな感じ

(fuoriclasse)

 

順位

チーム名

勝点 試合 得点 失点 得失差  
1.   レスター・シティ 81 38   23 12 3 68 36 +32 CL1
2.   アーセナル 71 38   20 11 7 65 36 +29
3.   トッテナム 70 38   19 13 6 69 35 +34
4.   マンチェスター・シティ 66 38   19 9 10 71 41 +30 CL2
5.   マンチェスター・U 66 38   19 9 10 49 35 +14 EL1
6.   サウサンプトン 63 38   18 9 11 59 41 +18

 

 

7.   ウェストハム 62 38   16 14 8 65 51 +14
8.   リヴァプール 60 38   16 12 10 63 50 +13
9.   ストーク・シティ 51 38   14 9 15 41 55 -14
10.   チェルシー 50 38   12 14 12 59 53 +6
11.   エヴァートン 47 38   11 14 13 59 55 +4
12.   スウォンジー 47 38   12 11 15 42 52 -10
13.   ワトフォード 45 38   12 9 17 40 50 -10
14.   ウェスト・ブロムウィッチ 43 38   10 13 15 34 48 -14
15.   クリスタル・パレス 42 38   11 9 18 39 51 -12
16.   ボーンマス 42 38   11 9 18 45 67 -22
17.   サンダーランド 39 38   9 12 17 48 62 -14
18.   ニューカッスル 37 38   9 10 19 44 65 -21

降格

19.   ノリッジ 34 38   9 7 22 39 67 -28
20.   アストン・ヴィラ 17 38   3 8 27 27 76

-49

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1位は2位との勝ち点差を10ポイントつけて36節にチェルシートットナムと引き分けた時点で優勝が決定したレスター。(ザキオカさん、おめでとうございます)

2位はなんだかんだのアーセナル

3位躍進の1シーズンを過ごしたトットナム

4位、今季は上位陣との対戦成績が軒並み悪かったマンチェスター・シティ

以上がプレーオフ含めて来季CL権を獲得した4チーム。

 

降格の3チームは、

今季怒涛の11連敗とかかまして、早々に降格が決まったド最下位アストン・ヴィラ

1シーズンぶりにプレミアに戻ってきて、またすぐ2部に帰る事になった19位ノリッジ

レアル・マドリーを解任されたラファ・ベニテスを呼び寄せるも、サンダーランドに一歩先を越されて降格が決まった18位ニューキャッスル

まさかのタインウェアで残留と降格が分かれる展開となった。ニューキャッスルは6シーズンぶり二度目の降格。

ノリッジはともかくヴィラとニューキャッスルは有力選手の放出が進んでチーム解体が始まるのでは。

 

 

 

上位陣

アーセナルはそれ用の記事を書くとして、他のチームについて少し。

 

レスター・シティ

まあ~そりゃ優勝しますわねレスターさん。だって強いもんw

序盤は守備の脆さを露呈する場面もあったけど、そこは名将ラニエリの手腕の見せ所。

どんどん修正を進めて堅固になっていった。

昨シーズンの後半からチーム状態が上向いてきてたとは思うけど、守備修正できるかどうかが成功の鍵だったように思う。守備が良いチームってのは本当に強い。そして必殺のカウンターを浴びせ、堅実に試合を運んで勝ちきる。「らしいやり方」というか、なんというか。ともかく今のプレミアでこれが出来るってのは大きい。

特に4年前はアマチュアだった苦労人ストライカー、ジェイミー・ヴァーディーと、移籍金1億円以下で獲得したアルジェリアの天才リヤド・マレズの二人は大ブレイク。またエンゴロ・カンテ、岡崎慎司クリスティアン・フクスと補強も大当たり。38試合戦って敗けたのはたったの3回。優勝は文句無し。

またそれを1年目で遂げてしまうんだからラニエリは凄い。

本人は「来季は10位以内を目指しますわ」と相変わらず謙虚。

是非二年目は「ティンカーマン」らしくチームをイジってイジってイジりたおして、大失敗しちゃえばいいのにもうw

ちなみに優勝オッズは破格の5000倍。夢ありますよね。

(1万突っ込むだけでリターンが5000万ッスよ。5000万)

 

 

 

トットナム・ホットスパー

今季のスパーズは良かった、というか強かった。

成績見ても失点35・得失点差+34はリーグトップの成績。

やっぱりセインツ時代からそうだったけどポチェッティーノは優秀。

タイトな守備と剛柔兼備の攻撃。時に「あとひと押し」が足りないシーンもあるけれど、ここ数年で見れば一番良いチーム状態だと思う。セットプレーからの得点も多い

(17点)。

CBトビー・アルデルヴァイレルトの補強も大当たり。ベルギー代表でもそうだけどアヤックスでコンビを組んでいたフェルトンゲンとの相性はバッチリ。この加入はホントに大きかったのでは。

RB・CB・CMFとどこのポジションでもハイパフォーマンスを披露するエリック・ダイアーの存在感も凄かった。

また思い切った若手の抜粋をするのもこの監督の特徴。

特にデレ・アリ。こいつ本物。いきなりブレイクさせたのは凄い。

全体的にまだまだ若いチームなんでこれからもっと良くなる可能性はある。

まあ、だけど来季はどうなるか分からない。

 

 

 

マンチェスター・シティ

序盤は強かった。しばらくリーグトップにいたけど、次第に後退していった印象。

まあ、ペジェグリーニが今季途中での解任が決定的(来季はグアルディオラ就任)だったせいもあってか、チーム全体に指揮力の低さというか、なーんか乗り切ってない感があった。強い時は強いし、点は取れるんだけど(71得点はリーグトップ)守備がねえ....ホームで3点も4点も取られるってのはここ近年無かったように思う。どこへいった難攻不落のエティハドは。

 

特に上位陣との成績がよろしくなかった

対レスター  1分 1敗

アーセナル   1分 1敗

トットナム 2敗

対ユナイテッド1分 1敗

対セインツ  1勝 1敗

ウエストハム1分 1敗

リヴァプール2敗

 

どしたん?

これ、どしたん?

7チーム中、セインツに1回しか勝ってないけど、どしたん?

1勝 4分 9敗って、どしたん???

逆に言うとよくこれで4位に入れましたな.....(貯金ってホント大事ッスね)

 

ただ来季から、あの超絶臆病者の負けず嫌いペップ・グアルディラさんが指揮を執るんで、間違いなく戦術的には強くなるんでしょうね。シーズン序盤はどうか分からないけど、仕込みこんだ途中からなら、間違いなく手強くなってる、と思う。

あとはタレント、補強、体制、が指揮官の思い通りに行くかどうかか。

 

 

マンチェスターユナイテッド

勝ち点66で最終的にシティと並んだが得失点差は段違い(シティ+30点・ユナイテッド+14点)

ファンハールはポゼッション重視なんで全体的に迎えたピンチ数は少なかったかも。

仮にピンチになっても最後にデヘアが居るから、まあなんとかなる。

失点数35はスパーズと並んでリーグトップタイ。

ただ如何せん得点力が低い。38試合で49得点では流石に物足りない。

「波に乗った時期」みたいなのが一回も無かった気がする。

 

あ、モウリーニョさん就任おめでとうござま~す。ウィ~ッス。お久しぶりっす。

来季?強くなるんじゃね?

おたくはダブついた戦力をバンバン売っちまえばいいんじゃね?

 

 

 

順位予想

もう誰も憶えては無いと思うんスけど(自分も内容は忘れてたけど)、一応シーズン始まる前に順位予想をやってたんで、その結果はどうだったのかを見てみましょう。

boku-bucciarati.hatenablog.com

 

ああ~そうか。こういう予想してたんだ。

 

 

僕の予想             実際の結果

1位チェルシー          1位レスター・シティ

2位アーセナル          2位アーセナル 

3位マンチェスターU        3位トットナム

4位マンチェスターC        4位マンチェスターC

5位サウサンプトン        5位マンチェスターU

6位リヴァプール         6位サウサンプトン

 

いやぁ~~~....

誰がレスターの優勝なんて予想できるんスかねぇ?w

少なくともそれは僕には無理でした。

それとチェルシーの迷走と凋落も予想できなかった。

モウリーニョ解任される前のチームの雰囲気はホントに悪かったみたいですね。

スパーズが今ぐらいの良いチーム状態になるのも、ちょっと予想できなかったなぁ。

それ以外はまあ、そこそこ良い線いってたんじゃないんですかねぇ。

 

 

 

プレミアリーグ全体と今後

まずですね、よそのリーグで勝ち点81と少しで優勝とか、

勝ち点70前後で2位とか3位に入れるリーグってまあ無いと思うんですよ。

それぐらい、今季でも、プレミアリーグは非常に「勝つのが難しいリーグ」になってると思うんです。

 

というのも資金面。

放映権全体の半分、50%が20チームに分配。これが約5550万ポンド(だいたい90億円)これだけでもよそのリーグの中小クラブには垂涎モノだと思う。

もう半分が順位と放送試合数によって分配されます。

アーセナルだと放送回数1位、順位が2位でリーグトップ収入の約1億ポンド(だいたい163億円)もらえます。

シティで9700万ポンド、ユナイテッドとスパーズは9650万ポンド、レスターは9330万ポンド。順位がド最下位だったアストン・ヴィラでもなんと6650万ポンド。

放映権だけでこれだけの収入があるよと。

つまりプレミアリーグは下位のチームであっても

金はバリバリある

という事なんですよ。当然中小クラブであっても金をジャンジャン使って

世界中から優秀なタレントを買う事も可能でして

つまるところ世界で最もシビア、且つカオスなリーグ

と言える。スペインみたく、お金持ってるとこはいっぱい持ってるけど、その他は借金まみれ、みたいなリーグも異常だとは思うけど、今のプレミアみたいにどこのチームでも大金をジャンジャン使えるってのも、まあ異常なリーグだと思う。

 

加えて、来季から更に賞金が増額されまして、

最下位であっても今回1位のアーセナルとほぼ変わらない約1億ポンドの収入

が見込まれています。

ちなみに今季のアーセナルの成績を、来季の賞金に照らし合わせると

約1億5000万ポンド。1.5倍近く多くもらえます。

 

なので来季、より一層のカオスが待ち受けてるだろうと。

勝ち点80を越えたら、もう優勝ぐらいの、下手したら70後半でも優勝みたいな

そんな「簡単には勝てない」

熾烈なコンペディションが続いていくのではないかと。